ガーデニングを始める前に

お庭の創作や今あるお庭に手を加える前に、少し私たちと一緒に考えてみましょう。

 1) お庭の目的・機能

従来の日本型庭園は、家の内部より眺めるものでした。そして、その庭園にて何かをするといった事はあまりありませんでした。これからのお庭は、家の中から眺めるのはもちろん、庭自体が生活の場です。そして街並と調和したお庭です。

さて、お庭の創作をする前に、「そのお庭で何がしたいのか?」を充分に考えてみましょう。例えば、子どもの遊ぶ場所、野外にて食事をする場所、季節のお花や野菜を育てる場所、外からの視界を遮ってプライバシーを確保するための場所、いろいろあります。
どんなお庭にしたいのか?そのお庭の役割を一度家庭にてお話をしてみてはいかがでしょうか?そして、その役割がきちんと整理されると、きっとお庭のイメージが浮かんでくると思います。

 2) 〜「と」〜の間にあるもの

私たちの生活空間には、いろいろな「と」があります。例えば、家「と」道路の間には歩道があります。また、家「と」地面の間には床があり、また、絨毯や畳があります。窓ガラス「と」室内の間にはカーテンやブラインドがあります。その意味で、お庭は、道路や歩道「と」家の間にあります。この意味を考えるために、仮に窓にカーテンがないお部屋を想像してみて下さい。窓としての機能に問題はありませんし、遮光フィルムを貼ればプライバシーの問題もありません。しかし、生活に潤いがあるでしょうか?同じように、家「と」道路の間に何もない場合はどうでしょうか?私たちは窓にカーテンがあるように、家にも庭があると考えています。

また、お庭の中にも「と」があります。例えば、ガレージやカーポート「と」芝生の間、隣のお家「と」自分のお庭、お庭「と」歩道の間があります。このようにみると、いろんな「と」があります。そして、その「と」を機能的に美しく表現することにより、お庭はますます潤いを持ってきます。

 3) お庭と一緒に

お庭は私たちと共に成長します。そして変化していきます。住宅を建てられると、その住宅の形は増築やリフォームをしなければ変わりませんが、お庭は四季により、また多年草や樹木の場合は年数とともに成長をしてゆきます。この可変がお庭をつくる上でのポイントであり、また楽しい事ではないでしょうか?

お9庭を考える際、このお庭が何年たったらどうなるのか、子どもの誕生を記念して植えた木はどのくらいの高さになっているのか、その時私たちの生活はどうなっているのか、家族構成や年齢はどうなっているのか、そんな事を考えながら、お庭をつくってみてはいかがでしょうか?

ガーデニングの基本

ガーデニングを始める上で、大事な事をご説明いたします。

 1) 最初が大事

お庭は、「とりあえず」がなかなかできないものです。とりあえずの庭をつくってしまうと、そのままで終わってしまい、あとで新たに手を加える事はなかなか難しいものです。また、花卉は生物ですから、それを全部植え替えるとか、あるいは別のものにするのも抵抗があります。ぜひ、お庭の基本的な部分については、じっくりと時間をかけて頂きたいと思います。

 2) 自分の家を知る

お庭は、家「と」外の間にあるものです。すると、外の環境を知ることも大事ですが、ぜひ家のことについても知っていただきたいと思います。家の方角、日当たりやその角度、屋根からの落雪の場所、庭へ出入りする場所、お部屋からどのように庭が見えるか、隣家や道路からのプライバシー保護などです。このような事をお考えいただき、家「と」外の間にあるお庭がどうあるべきか、見えてくると思います。

 3) お庭の整理学

私たちは、お庭を創る上で、どうしても飾り過ぎてしまいます。しかし、あまりいろいろと飾りすぎると、お庭としてのイメージがすっきりしてきません。お庭に何かを植える場合、あるいは置く場合、単純にそれが綺麗だからというだけではなく、それを植えたり置いたことにより、それにどのような機能があるのか、あるいは、それが「と」として何か意味をもっているのか、デザイン的に意味のある配色や対比となっているのかを十分に吟味したいと思います。お家のインテリアや家具にもそれぞれ意味があります。そして、いろいろ置きすぎると雑然としたお部屋になります。お庭もまったく同じことなのです。ですから、リビングを整理するような気持ちで、お庭に飾るものも必要なものだけに限る「整理」を心がけましょう。

ガーデンデザイン

ここでは、お庭を設計する手順を順番に説明してゆきます。

 1) 図面を作る

設計は図面の中に敷地を書き入れる事から始まります。次に、道路の位置、方位、建物の位置を入れていきます。このとき、屋根の形を思い浮かべて、屋根の雪がどこに落ちるか確認しておきましょう。雪が落ちるところには、デッキや樹木を置かないようにします。また、隣地とのかかわりも大切です。隣地の高低差があれば、土止めやフェンスなどの処置も必要ですし、高い建物があれば日当たりも考慮しなければなりません。このような情報を図面に入れてプランニングをするときのデータとしますが、このデータが庭の完成度を左右する重要なポイントであると言えます。

 2) ゾーニング

次に先に書いた図面を基にどのような庭にするか考えていきますが、いきなり樹木や石などを置いてはいけません。お庭をどのようにしたいか、ラフなスペースで区切っていきます。いわゆるゾーニングですが、これがしっかりしたものでなければ良いお庭はできません。住宅のプランの中にも、居間や寝室、廊下や洗面所がある様に、庭にもそれぞれのスペースに役割があります。庭は、屋根のない住宅と言っても過言ではありませんので、しっかりとゾーニングをしましょう。

ゾーニング見本
(ゾーニング例)
 3) プランニング

先で述べましたよう庭の目的であるデータと庭の役割であるゾーニングをすり合わせてゆきます。例えば、居間の前にデッキを作りたいが、隣地の建物の窓からこちらの庭が見えるのであれば、樹木を植えて目隠しを施すなど、様々な検討を加えていきます。その中で、樹木やデッキ、フェンス、景観石などの配置を考えていけば、すべてのそれらに対して目的と役割が与えられて、無駄のないバランスのとれたプランニングができます。プロが設計したお庭の樹木などにはすべて目的と役割があります。また、配置するにあたっては、樹木やお花が成長したときの大きさを考えてスペースをとり、配置しすぎないようにします。また、プランニングをする際に、もうひとつ大事なことは目線の高さからの庭の見え方や、家の中から見える庭の見え方を常に考える事です。アプローチに立った時、デッキに座ったとき、居間で立ったとき、それぞれの時に庭が美しく見えるように樹木などを配置します。樹木の高さや配置により、フェンスの高さや長さはそれらの役割と目的によりおのずと決まってきますから、この段階でのプランニングを何度も検討することが大事です。

平面図 鳥瞰図
平面図 鳥瞰図
 4) カラーコーディネート

全体の配置が決まりましたら、今度は庭のイメージを決めるカラーコーディネートを行います。おもに庭のベースとなる色は、建物の外壁、樹木、フェンス、隣地の風景などですが、これらは移動したり、変えたりすることが難しいものなので、初めの段階でよく検討することが必要です。また、すでに変えられないものに対しては、それとの対比を考えて行きます。そして、庭の主役となるのは、草花や花卉などですので、四季の変化や咲くタイミングを考えて配置しましょう。これらは、移動や植え替えも比較的簡単ですので、色々なバリエーションが楽しめると思います。

ガーデニングの実践

 1) 自分でつくる楽しみ

出来上がったお庭を見るのもうれしいですが、自分たちでお庭を作っていくこともまた、とても楽しみなものです。たとえ、出来上がりが立派ではなくても、自分の庭を考えながら自分の手で作り上げる喜びがガーデニングの人気に一つです。

 2) 専門業者によるお庭づくり

自分でお庭を作っていくのがガーデニングの楽しみですが、作っていくうちに庭全体のバランスがとれないとか、せっかく植えた樹木が枯れたとか、インターロッキングを敷いたのに、一年でデコボコになったという経験をお持ちの方も多いと思います。特に、床材は一見簡単に施工ができるような感じがしますが、きちんと路盤を含めて施工しないとオホーツクの厳しい冬により凍上が発生します。結局毎年手直しをして、かえって予算がオーバーしてしまう事にもなりかねません。業者によるお庭づくりには、トータル的なプランニングによってお庭全体のコーディネートを行い、工事に対する保証もありますので、長期的にみると決して高いものではないと言えます。例えば、居間のインテリアを壁紙から選定する場合においても、わざわざ壁を自分で作る事はないと思います。同じように、お庭においても、基本的な部分をしっかりとプランニング、そして施工をする事により、その庭と長いお付き合いができるようになります。

おすすめガーデニングスタイル

ガーデニングを突き詰めていくと難しい事が沢山あります。そこで・・

 お庭の骨格部分の仕上げなどの難しい部分は、私たち専門業者に任せ、お客様は仕上げの部分を楽しんでみてはいかがでしょうか?